2006年1月18日

九州大学総長
 梶 山 千 里  殿

九州大学教職員組合執行委員長
高 木 彰 彦

人件費5%削減問題に関する申し入れ

 政府は昨年12月24日の閣議で「行政改革の重要方針」を決定しました。その中で、国立大学法人法に基づく法人について、国家公務員の定員の純減目標(今後5年間で5%以上の純減)及び給与構造改革を踏まえ、国家公務員に準じた人件費削減を中期目標に示し、それに従い今後5年間で5%以上の人件費削減を行うこと、併せて、この人件費削減を踏まえ、運営費交付金等を削減することが明記されています。政府はこの方針で示した事項を法案としてまとめ、「行政改革推進法案(仮称)」として18年度通常国会に提出するとしています。
 また、文部科学省はこの閣議決定を踏まえ、昨年12月26日の国立大学協会の会議において、上述の閣議決定の内容を説明すると共に、文部科学省として、中期目標・中期計画見直しの作業手順等を提示していると伝えられています。
 この問題点は、第1に、非公務員である国立大学法人に対し、その自主性・自律性を無視して、国家公務員に準じて、人件費削減や給与構造改革を政府が強要していることです。
 第2に、国立大学法人は、効率化係数や経営改善係数により、既に人件費削減を余儀なくされており、さらに5%もの人件費削減が上乗せされれば、大学の教育・研究に重大な支障をきたすことは必至です。
 第3に文部科学省が中期目標・中期計画の見直しに作業に直接関わるとすれば、大学の自主性・自律性を侵す行為と言わざるを得ません。
 以上のことを踏まえ、下記の通り申し入れるものです。



  1. 国大協を通じ、政府、文部科学省に対して、人件費5%削減問題について、反対の立場を表明すること。
  2. 国家公務員に準じた人件費5%削減問題について、国立大学法人としての自主性・自律性を発揮し、慎重に対応し、安易な実施を行わないこと。
  3. 人件費5%削減問題の概要について説明し、中期目標・中期計画の変更問題を含めて、労使間で十分な交渉を行うこと。

以上